橋爪大三郎著、勁草書房、¥2200+税
2002.5.10 初版
「21世紀を描く」
この国をどのようにつくりあげるのか。
世界のためにどんな貢献ができるのか。
9.11同時多発テロ以降の世界と日本を見据える確かな視座
『その先の日本国へ』というタイトルは、あるべき姿、考えるべきことを大事にし、現在のノイズをかきわけて将来へ考えを進めていこうという、補助線のことをイメージしたものである。この補助線は、戦後日本の言論をある範囲に囲い込んできた協会(それはしばしば、思考停止を強いる命題になっている)を突き抜けて、その先へ到達しようとする意思を担っている。 - 「あとがき」より
Postwar Japan and Beyond by HASHIZUME Daisaburo
- その先の日本国へ
- Ⅰ 社会はどこへ向かうのか
- 社会のリアリティを丸ごと背負え
- 「近代家族」は家族をどこまでもはみだしてゆく
- 一緒に暮らす理由
- 地球が望むのは「子供のいない家庭」だ
- 自然体で社会へ進出
- メディア依存型ではない地域密着型街づくりを
- 二一世紀型コミュニティとライフスタイルの変化 - 従来型レジャーからの転換を
- 都市と家族の新しい関係
- 宗教を研究するということ
- 日本人はなぜ、組織を作るのが下手くそなのか?
- 巨大戦争の時代
- 二一世紀文明はどこへ向かうのか
- Ⅱ 教育を取り戻そう
- 自己改革
- 日本型公教育の変遷
- 地域と教育をよみがえらせる「家族連合」のススメ
- 「引きこもり」の社会学
- 大学の自己改革は可能か
- 大学を国から奪え
- アメリカの大学と情報教育 - ハーバード大学 見たまま記
- Ⅲ 新しい政治を作る
- 政治の教室 - または現代政治家の条件
- 小泉異常人気と二〇〇一年日本デモクラシー
- 歴史教科書をどう考えるか
- 「首相参拝」は合憲である
- 憲法改正問題を考える
- あとがき
- 初出一覧